全てが神がかっていた　世界初のオンラインRPG　PSO

『はじめまして』からはじまるRPG

ソニックチームのゲームってなんでこんなにキャッチコピーが素敵なんでしょうね。

世界初の家庭用ゲーム機向けオンラインRPG、『ファンタシースターオンライン』以下PSO

は2000年12月21日にドリームキャスト用ソフトとして発売されました。

今は会社でPSO2の話は耳に挟んだりします、私もPSO2の体験版はやったことがあるのですがPSOの思い出が強すぎてハマるまでには至れていません。

それだけ私にとってこのPSOは思い入れが強いゲームなんです。

さすがソニックチームが作るだけあって、音楽はもちろん世界観、ストーリーも最高です。

ストーリーはざっくりいうと、かつて住んでいた星が住めなくなって新しい星を求めて旅して、星を開拓するような話です。

そのストーリに合うような、どこかさみしそうな感じや、ミステリー、ホラーのような曲、宇宙空間を思わせるSFチックな曲。

特にオンラインロビーの曲は私のお気に入りで、ずっとそこにいたくなるようなそんな曲でした。

孤独を埋めてくれるもの

当時、私は中学３年生でした、多感な時期という事もあり学校でいろいろな人と衝突していたのを覚えています。

きっかけは些細な事だったかもしれませんが、私はクラス全員から無視をされてしまいます。

その頃は今のように中学生が携帯電話も持っている事も少なく、当然パソコンも持っている人もいない。

部活も引退している身ですし、私にとっての孤立＝世界とのつながりを失う事だったのです。

そんな中私の心を救ってくれたゲームがこのPSO。

初めてのオンラインは緊張したのですが、今でも鮮明に思い出せるぐらい当時の私にとっては強烈なインパクトでした。

４人パーティを組みました。

メンバーは

私(中学生)

Aさん(高校生)

Bさん(女の人)

Cさん(社会人)

でした、初のオンライン協力プレイというのももちろん楽しかったのですが。

初めて経験するチャットというもの。

話では聞いたことがあった、文字だけで会話するということ。

初対面の人とコミュニケーションするってこんなに楽しい事なんだ！！

PSOは私の孤独な心を救ってくれました。

助けてくれた大学生

当時のオンラインゲームは、ガチャに課金するわけでもなく、アイテムに課金するわけでもなく、単純に１か月〇〇円という使用期間に対しての課金でした。

当時中学生だった私は、お小遣いも少なく１か月先の使用料金が払えなくなってしまいます。

そんな中、オンライン上で仲良くなった大学生の友達にその事を打ち明けます。

私『すいません、来月のウェブマネーがないので、PSO卒業になると思います。』

私にとってももはや生活の一部となっていたPSO、しかし現実的にお金がなければ続けることはできません。

そんな時彼は

大学生『いや、slashがいなくなったら俺が困る、俺のウェブマネーの番号教えるからメモして』

なんというか・・・うれしかったです、PSOを続けられる事もそうなのですが

必要とされている、私の居場所はここにあるんだと思えた一瞬でした。

実はすごい人と仲良くなっていた？！

最初のオンラインでパーティーを組んでいたCさん(社会人)。

ギルドカード(名刺的なもの)を交換していたのですが、最近なかなかオンラインしないなぁと思っていた時

ちょうど最初にパーティを組んでいたBさん(女の人)と偶然再会します。

私『最近Cさん見かけないですよね。』

Bさん『仕事が忙しいんだよ。』

私『え？何の仕事をしてるんですかね？』

Bさん『(某有名ゲームメーカー)の部長さんだよ！』

この時私はまだ青二才の若造で、ゲームメーカーといえば任天堂、セガ、ソニー、カプコン、コナミと有名どころしか知らなく、Bさんの発言が心に全く響いていなかったと思います。

というかBさんは多少ドヤってたかもしれないです・・・。

私『え？そのメーカー知らないです。』

Bさん『えーっ？！すごく有名なゲームメーカーだよ？、〇〇〇とか×××とか知らない？』

私『全然知らないです。』

Bさん『テレビでアニメやってるよ！』

そこで私はピンときましたが、ものすごい失礼な返しをしてしまいました。

私『あー、あのポ〇モ〇のパクリみたいなヤツですか。』

※ここでだいたい察しがついた人はいるのではないでしょうか？

素敵な思い出

今思えば、夜更かしが楽しいゲームでした。

子供から大人までが、夜な夜な集まってゲームして。

雰囲気としては林間学校、深夜みんなで夜更かししていろいろな事を話すみたいな。

みんなと深夜バイバイした後、タイトル画面に戻るのですが、その時のタイトル画面の音楽がまたすごくよくて

ホロホロっとさみしさが心をキュンとさせました。

私にとってこんなに貴重な日々はもう二度と戻ってくることはありませんが、とてもとても言葉では表せないぐらい素敵な日々でした。

今もオンラインゲームはたくさんあるのですが、PSOほどドハマりできるゲームは今後私の中では出てこないと思います。

ちなみに受験シーズンにオンラインゲームにドハマりした私は当然のごとく受験に失敗しその後の人生が大きく変わるのでした。